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図書館制度・経営論レポート

まぁです。

いつもありがとうございます。

 

通信で司書資格の勉強をしています。

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昨日「情報資源組織論」のレポートを提出しました。

途中、文字数チェックをクリックしたら777が出ました(^.^)

 

4月からレポートの設題が変わります。

ただでさえ難しく感じているのに更に難しく…( ゚Д゚)

 

なんとか3月中に出せました。祈、合格。

 

設題が変わっても「地域の図書館で現地調査、もしくはHPより・・・」と

いう部分が変わらずあります。

「図書館概論」「図書館サービス概論」「情報資源組織論」は

図書館インタビューや現地調査があるので、情報収集に

何度も足を運ばずに済むように並行して取り組むのが良かったかなと

思っています。

 

 

図書館制度・経営論レポート

レポートにつきましてはくれぐれも参考として

ご覧いただきますようお願い致します。

行き詰ってしまった時のちょっとしたお役に立てれば

うれしいです。

 

何かあっても責任は負いかねます。よろしくお願いします。

設題  図書館経営の基本思考の4種を挙げ、それぞれについて簡潔にした後図書館の設置及び運営の望ましい基準」の「3.図書館サービス」に明記されていることを実現するためには、どのような図書館運営が望まれるか。
    4つの基本思考に関連させながら、あなた自身の考え方を含め論じてください。
     
      1.はじめに
      図書館経営の基本思考としては
      1.利用者中心思考・2.建設的発展思考・3.中道思考・4.未来思考が挙げられる。

 1の利用者中心思考については、利用者の立場から全ての図書館政策を考えるということである。業務に関しても図書館サービスを利用者のニーズに合わせてとらえ、社会的変化に柔軟に適応したサービスを行うものである。

 サービス精神の理念を経営者、館員ともに明確に持ち、常にサービス意識の維持・向上を図り更に浸透させることが必要である。レファレンスなどの「専門性」も求められる。
   2の建設的発展思考は、変化する社会に合わせて図書館も変化しなければならない、というものである。ランガナタンのいう「図書館学の五法則」の五番目に「図書館は成長する有機体である。」というものがある。
   3の中道思考は、図書館政策を行うに当たっては極端に偏った経営政策は望ましくないということである。仕事のバランス、サービスのバランス、資料購入のバランス、あらゆる場面において重要な考え方である。長期にわたり成長し発展していくためには全体のバランスを重視し調和させることが大切である。

  4の未来志向はこの変動する社会においてアンテナを高く張り、10年20年先を考え、質の高い情報を収集し経営することである。視点が違えば建物の構造から施設設備なども大きく変わってくる。情報環境の変化や高齢化社会への対応、更には図書館界、出版界、情報産業界の変化も踏まえたマーケティング情報を把握しておくことが必要である。

2.「図書館の設置及び運営の望ましい基準」の「3.図書館サービス」に明記のことを実現するために。

 急速に変化する時代において図書館も変化していくことが求められる。現在では情報センター的な機能が強く望まれるようになってきた。基準に照らした図書館サービスを実現するためには基本思考の利用者中心思考と未来志向が特に重要ではないかと考える。

 貸出サービスはもちろん、情報サービス、地域の課題に対応したサービスについて利用者視点に立ったものでなくてはならない。

 図書館の経営に当たっても開館時間の延長や来館が困難な人への対応、利用者の声を運営に反映させるなどの仕組みづくりなど、利用者の視点に立った経営方針の策定やサービス内容の見直しが必要である。

 『これからの図書館像~地域を支える情報拠点をめざして。』の中に「情報社会の発展に伴い電子媒体の利用を進め印刷媒体とインターネット等による電子媒体を組み合わせて利用できる図書館(ハイブリット図書館)を目指すことが緊急の課題となっている。」と記載がある。※1 昨今の感染症対策も鑑み、未来志向的な観点の下でもっと整備を進めていくべきなのではないだろうか。電子図書館を導入すれば対面せずに貸出、返却が可能である。電子情報の活用により障害者等の来館が困難な人にも情報を活用できる範囲が広がる。その観点から取り組みを進めるべきであると思われる。

 図書館を時代の変化に応じて改革していくためには、図書館経営の中心を担う図書館長の役割はとても重要なものである。館長についての記載は『運営及び行政に必要な知識・経験とともに、司書となる資格を有するものを任命することが望ましい。』とある。図書館長は社会や地域の中で図書館が持つ意義や役割を十分認識しその実現に向けて職員をまとめて、迅速な意思決定を行うことが必要である。地域の情報センターとして図書館が発展していくために図書館長には図書館の代表者として司書資格を持っていてほしいと考える。

 しかし行政主導の施設の組織は停滞しがちである。最近、家の事情で引越した地域では分館のカウンターに常時職員が居ることはない。奥をのぞき込むと市の職員が出てきて貸出・返却の対応をしてくれる。他の利用者を見かけることはほぼない。変化に対応し発展するべき図書館であるが少し時代遅れ感が否めない。住民の利用ニーズを高め利用者の要望を取り入れる仕組みを打ち出してもらいたいところである。

 図書館経営において何より重要視すべきはやはり「利用者中心思考」ではないか。

図書館サービスと経営をより良いものにしていくことと4つの基本思考は結局のところ表裏一体の関係にあると考える。形として置かれている図書館ではなく、今必要とされているサービスに応える図書館で会ってほしいと考える。

 

参考文献  

※1これからの図書館の在り方検討協力者会議『これからの図書館像~地域を支える情報拠点をめざして~」2006.3

  
    


    
  
    

 
図書館制度・経営論ー第2版 (ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望 5) [ 手嶋 孝典 ]