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転勤族の妻です。アラフィフ、これからを模索中。

図書館情報資源概論レポート

まぁです。

いつもありがとうございます。

 

 この辺では山に藤がたくさん咲いています。

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 図書館司書の勉強をしています。

www.maruko-blog.info

図書館情報資源概論のレポートが合格しました。

 

毎度2,000字は大変ですが、最初のころに比べたらすこーし

慣れてきました。

 

やはりテキストをしっかり読むことかと思います。

そしてレポートについては該当部分を追っていく、という

感じでしょうか。

 

参考文献も該当部分を参照しています。

自分で読み返して拙く感じることもありますが

とはいえそれなりに評価してもらえるのかな…

という印象です。

 

図書館情報資源概論レポート

レポートにつきましてはくれぐれも参考として

ご覧いただきますようお願い致します。

行き詰ってしまった時のちょっとしたお役に立てれば

うれしいです。

設題

公共図書館が地域資料を収集するのはなぜかを考え、地域資料の特性と今日の課題として地域資料のデジタルアーカイブ化について論じなさい。

 

1.公共図書館が地域資料を収集する根拠

 図書館は資料を幅広く収集し、利用者に提供することによって人々の知る自由を保障する社会的責任を担った機関である。情報資源として図書館が地域資料を収集する根拠としては図書館法第三条に『図書館は図書館奉仕のため、土地の事情および一般公衆の希望に沿い更に学校教育を援助し、および家庭教育の向上に資することとなるように留意し、おおむね次に掲げる事項の実務に努めなければならない。一、郷土資料、地域行政資料、美術品、レコードおよびフィルムの収集にも十分留意して(中略)収集し、一般公衆の利用に供すること。』とある。このように図書館法で地域資料の収集について明文化されている。

 また『図書館の設置運営上望ましい基準(平成24年)』では『郷土資料および地方行政資料、新聞の全国紙および主要な地方紙並びに視聴覚資料等多様な資料の整備に努めるものをする。』となっている。

  公共図書館では地域資料、行政資料などを市民の活動に生かすために積極的に収集提供を行っている。図書館の設置母体となる地域に根差した存在であるために地域の貴重な資料を網羅的に収集し、それらについてのレファレンス的な質問に対応することも

 重要な業務である。

 

2.地域資料の特性

 地域資料とは図書館資料の1つで、その図書館の所属する地域や自治体に関係する資料、以前は郷土史に関する資料とみなされた。郷土人や出身者による著書や郷土での出版物、更に古文書や出土品まで含める場合がある。現在、他者とのコミュニケーションが重要視されておりそのため「その時代で生産された出版物」や「地域在住の人が出版した著作物」、「口承伝承による言い伝え(オーラルヒストリー)」などその地域でしか入手できない資料を中心に収集、提供している。

 具体的な地域資料としては地域図書、地図、地域新聞(新聞切り抜き)、小冊子、展示資料、ポスター、はがきなどの印刷物がある。他にも視聴覚資料や古文書、写本、美術品、博物資料などや地方公共団体が編纂している『○○県史』や『○○市史』、地方自治体の予算・決算書各所管が報告としてまとめた計画書類などの行政資料がある。

近年公共図書館では地域資料をデジタルアーカイブで提供する事例が増えている。

 

3.地域資料のデジタルアーカイブの方向性

地域資料の保管に当たってはデジタルアーカイブは欠かせない存在となりつつある。ネットが普及したこの世界では大量の情報があふれている。あわせて現物資料の劣化対策としても必要な技術である。 

デジタルアーカイブに保管されるコンテンツとしては、資料のデジタル化以外にも祭りや伝統芸能の動画、地域住民が作成、撮影した動画、写真、また民話等の語たりべなどがある。

 今も残る東日本大震災の跡地であるが、ここ最近これら震災遺講は次々と解体・撤去されつつある。おそらく近いうちに津波の記憶を残すものは消し去られることになると思われる。こうした遺構が饒舌に歴史を語ることは事実であり、ひいては死者を弔うことにもつながる。しかしこれらを目にすることは多くの遺族にとって耐えがたいようで、気仙沼でのアンケートによると回答の7割が保存に反対であったという。

『デジタルアーカイブの最前線』によると、東日本大震災をきっかけにして、記録を保存しよう、アーカイブしようという動きが一気に高まったという。…①それは「震災アーカイブ」と呼ぶべきプロジェクトとしてヤフージャパンの「東日本 大震災写真保存プロジェクト」「グーグル・ジャパン」の「未来へのキオク」、ボランティアによるプロジェクト「311まるごとアーカイブ」などがある。ちなみに私の居住する地域にある図書館では宮城図書館HPに「東日本大震災アーカイブ宮城」がある。

 

 しかし公共図書館における地域資料のデジタルアーカイブが積極的に取り組まれているのはまだ一部であり、これから段階的に進められていくのではないかと思われる。地域情報を円滑に利用していくためにはデジタルアーカイブは欠かせない。例えば地域資料と直結する古文書や古地図などは取り掛かりとして良いのではないか。

 デジタルアーカイブ構築にはデジタル化のための機材や編集機器、それを使う技術を持つ人材が必要である。現時点では県立図書館レベルでデジタルアーカイブの構築が進められている。公共図書館は資料の貸出サービスに留まることなく、地域の情報拠点として機能していかなければならない。地域に関する情報提供はその地域をサービス対象とする図書館の重要なサービスである。図書館の公式サイトやOPACが通常となってきた今、デジタルアーカイブの段階に入ってきたといえよう。

 

参考文献

時実 象一著『デジタルアーカイブの最前線』講談社 2015.2

 

 

テキストが頭に入ってきづらいときにこの本が

ありがたかったです。


図書館情報資源概論 (ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望)
 

 


デジタル・アーカイブの最前線 (ブルーバックス)